絵画・紙・立体の修復技術を学ぶ修復保存コースの3年生。
後期の紙作品修復の授業では、本を扱います。
本の修復では、まず本の汚れを除去する(クリーニング)必要があります。
というわけで、一番身近な図書館の横浜美術大学図書館で、本のクリーニング実習を行いました。
横浜美術大学図書館の蔵書は、損傷がないか定期的に点検され、修理されています。
今回は書架の本のクリーニングのお手伝いをさせていただきました。
本に付着する埃は、カビやシミの原因になることがあるので、取り除くことが重要です。
まずは書架から本を移動させます。
落とさないように優しく扱いましょう。
クリーニングの際、本を壊さないように、先生から本の取扱い方のレクチャーを受けました。
いよいよクリーニングしていきます!
クリーニングクロスを使って、上部(天といいます)に溜まった埃を拭きとります。
本を落とさないように、気をつけて。
表紙、背表紙、本をめくった見返し、下部(地といいます)の埃をしっかり落とします。
これだけで随分きれいになるんです。
そして中に、書き込み、ふせん、破損などがないかチェック。
大きな損傷がなければ、本の状態をメモして、クリーニング完了です!
本のページが外れていたり、大きな破れや汚れがある場合は、書架に戻さず、修理が必要となります。
幸いにも今回クリーニングした本には大きな問題はありませんでした!
書架をきれいに拭いて、元の位置に戻します。
スッキリきれいになりました!
なんだか本が輝いているように見えます。
それもそのはず、これだけの埃が付着してたんです。
私たちが普段利用している図書館の本はこうした日々のメンテナンスによって
気持ちの良い状態が保たれているんですね。
みんなが使う本だからこそ、大切に扱いたいです。
そうそう、図書館にこんな素敵な本がありました。
天の部分に絵が描かれています。
見つけてみてくださいね。
図書館の皆様、ありがとうございました!