【コンテクスト・アーツ_版画演習】講評会風景

こんにちは。絵画研究室です🍋

 

今日は、絵画研究室が授業運営を行っているコンテクスト・アーツの版画演習の授業の講評会風景を紹介します。

横浜美術大学の版画演習では銅版画を取り扱っています。

その中でも銅板に塩化第二鉄を用いて凹凸面を製版し絵作りをしていく、腐蝕製版中心の銅版画をこの授業では行います。

 

左:製版前の銅版、右:製版後の版

 

コンテクスト・アーツの授業は週2コマ、計30コマの授業なので、専門科目よりも授業の日数がとっても少ないです。

限られた時間の中でどのような仕事ができるか教員と相談しながら作品が作られていきます。

この授業で行われている銅版画では何度も試し刷りを行い、イメージしている画面に近づくように版にアプローチを行います。

銅版画道具と1〜4版の試し刷り

 

半期かけて行ってきた作品の講評会が本日行われました!

授業開始とともにまず行うのは講評会ではなく・・・

作品へのエディションとサイン、タイトル入れです。

エディションとは版画作品において作品の限定部数を保証するために作品に記入される数字のことを指します。

1枚の版から何枚の作品を生み出すかは作者が決めることができるんですね。

 

作品へのエディションなどの書き入れが終わると講評会が始まります。

版画の授業では作品数が多いので、それぞれが机に作品を並べて作品の置かれている机に教員と学生が移動して行います。

一つの版から何枚も作品をすることが版画の特徴の一つでもあるので机に並ばられた作品量はそれだけで圧巻の景色です。

 

 

これまでの制作の過程も踏まえて、表現について技術についての講評は今後、版画を続ける続けないにも関わらずものづくりとして大切な話につながっていきます。

 

講評会が終わったら作品集をつくります。

授業を受講した全員の作品をそれぞれが持ち、今回の授業だけの作品集が限定部数でできます。

これも版画の授業ならではのことではないでしょうか。

自分の作品はもちろん一緒に頑張ってきた仲間の作品が手元に残るのは感慨深いですね。

 

作品集は研究室分も作るので絵画研究室には歴代の作品集があります。

これはかなり貴重な資料です。

 

横浜美術大学では専門科目以外にコンテクスト・アーツ科目で専門科目だけでは学びきれない実技内容を学び専門性をより高める授業がいくつかあります。

版画に限らず、大学生活の中でより多くの知識を得るために活用してください!

コンテクスト・アーツ科目

大学はいよいよ学期末が近づいてきて、寒さも雪が降りそうな寒さになってきましたね。

みなさん風邪には気をつけてお過ごしください⛄️