修復保存コースの3年生は立体作品修復の授業で、仏像の修復に取り組んでいます。
仏像修復では、仏像本体のクリーニングや補修だけでなく、
仏像の台座を作ることもあります。
ということで、現在制作中の台座の制作過程をご紹介します!
木材を選び、カットします。
今回は二つの板を付けて大きな台座を造ります。
接着材を塗って…
しっかり固定し、接着します。
台座の形に整えます。
隙間を漆(うるし)で埋めていきます。
台座は黒漆で仕上げます。
漆を塗ることで、木のゆがみを抑える効果が期待できます。
漆と砥の粉を混ぜ合わせ、粘度を調整し塗り重ねます。
漆といえば漆器などのツヤツヤなイメージがありますが、
「叩き錆仕上げ」によってマットで粒感のある質感になりました。
様々な漆の技法によって、仏像と違和感のない質感に仕上げることができるんですね。
漆の扱いにも慣れてきました。
仏像の修復はまだまだ続きます!