こんにちは!彫刻コースです!
彫刻コースの2年生の前期の様子をお伝えします!
前期の必修授業では石材彫刻を4ヶ月間、金属彫刻を2ヶ月間、陶彫刻を2ヶ月間行いました。6月中旬で金属彫刻が完成し、陶(焼き物)の彫刻制作に切り替わります。石材彫刻は春から引き続き頑張っていて7月末頃に仕上げの段階に入りました。
陶を用いた造形実習の様子です。カットされたカボチャやアジの開きを細密に模刻することで造形表現の幅を広げていきます。アジの開きで言えば、張りの残っている皮の側と開かれて油の抜けた痩せた内臓側での状態の変化をよく観察し、それを表現するためにはどのような技術が必要なのか文字通りの手探りでの自己研鑽です。木曜日、金曜日に神経を研ぎすませこの課題に取り組みました。
各々、真剣なまなざしです…
視覚情報と粘土の質感のギャップを、造形を駆使して近づけていきます。
アジの開きは一人一尾購入し、授業が始まるまでは冷凍保存しています。3、4回ほどモチーフとして使用します。
この課題の醍醐味といえば、アジの内側の造形で得られる経験でしょう。
生き物を解剖してモチーフにするハードな研究を、スーパーで買える干物を用いる事で
それをいくらか手軽に経験することができる画期的な課題だと筆者は思います。
アジの開きは見下ろすばかりだと平面的な造形になりがちなですが、
目線を下げて、細かな肉の膨らみや圧に注意しながら観察をします。
石材彫刻実習のほうは佳境にさしかかりました。
4月から各々自由なテーマで制作を続けきた2年生。表現したかった形が見えてきました。
石ノミを用いて大まかな造形を整えた後は、表面を丁寧に細かく調整して形の全体的な美しさを突き詰めていきます。
今年の授業では「刃トンボ」という平ノミとピッケルが合わさったような道具で表面の造形の肌理を細かく整頓し、作品の説得力を強靭なものへと育んでいきました。
まだ彫り足りないところがあれば石ノミの作業に戻ります。妥協はしません。
細かい造形を進める事だけが彫刻の魅力の本懐につながるわけではありません。
選んだ石そのものが元々持っている塊の美しさ、力強さを引き出すことの方がずっとずっと大切な事です。
彼女はそこを見逃さず、立ち向かっています。
横浜美術大学の石彫アトリエではエアツール(エアーコンプレッサーを使って空気で動かす道具)も充実しています。
小さく、高速で打撃を繰り返すチッパーという道具で表面の造形の細かな仕上げを行っています。
下の写真では、このチッパーを使ってトカゲの目を細かく彫り込んでいますね。
完成作品はいったいどのようなかんじで仕上がっているでしょうか…。とても楽しみですね!
近日中に作品発表風景と完成作品についてのブログを投稿しますので、どうぞご期待ください✨✨
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☆☆☆To be continued……☆☆☆
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