絵画・紙・立体の修復技術を学ぶ修復保存コースの3年生。
後期の紙作品修復の授業では、書籍を扱います。
一番身近な横浜美術大学図書館の書籍のクリーニング・修復実習を行いました。
横浜美術大学図書館では、蔵書に損傷がないか定期的に点検され、必要があれば修理されています。
実習では、書架の本の調査・クリーニングのお手伝いをさせていただきました。
本のタイトルや出版年、寸法といった書誌情報や、どのような作りの本でどのような損傷があるのかといった図書の状態を記録します。
本に付着する埃はカビやシミの原因になることがあるので、取り除くことが重要です。
クリーニングクロスや刷毛を使って、表紙、背表紙、本をめくった見返し、下部(地といいます)の埃をしっかり落とします。
実習室では、図書館で保管されている雑誌をお借りして、調査・クリーニングを行いました。
調査で金具綴じされていることがわかった雑誌については、金具が錆びることで本紙に悪影響を及ぼすことから、こより(和紙を紐状にしたもの)で綴じ直しました。
普段利用している図書館の本だからこそ、より丁寧な作業ができましたね!
図書館の皆様、ありがとうございました!