こんにちは!共通実技研究室です!
クラフト系ヴィジュアル系が合わさったクラスで行われる絵画彫刻演習では、『公共の場に置かれる彫刻』をテーマに授業がおこなわれました。この授業では植木鉢と同じ素材であるテラコッタ粘土を用い基礎的な造形能力を養います。今回の投稿では制作した作品を窯につめて焼いている間に行われたデッサン講習と、講評〜完成作品のご紹介をしたいと思います。
作品を窯で焼いている間は木炭デッサンの短期講習を行いました。
デザイナー志望の学生は意外と木炭に触れる機会が少ないので良い経験だったのではないでしょうか。
デッサン講習から2週間後、完成した作品の発表会を行いました。
後期後半から始まった授業ということもあり、前期前半でプレゼンする練習をたくさん経験できた為、
みんなどうどうと自分の意見をはっきり言えるようになっていました。
ここからは筆者が個人的に惹かれた作品をご紹介します。
これは山月記をモチーフに作られた彫刻です。
ポップで可愛らしい表現ですが、量感が力強く立ち上がってくる造形が着彩の下に隠されています。
こちらは大蛇が長い長い年月の間、割れた卵を守っているシチュエーションが表現されています。
大蛇も卵も朽ち果て石化しかけているなか、卵の中には真新しい都市が隠されており
異なる時間軸が重なり合った作者独自の想像の世界が展開されています。
こちらは手をモチーフにした作品です。
異なる手の持ち主が寄り添い合った、意味の展開をかき立てるような哲学的な作品でした。
こちらは絵の具を乗せるパレットをモチーフにした作品です。
発想が斬新なのと不思議な色使いに興味を惹かれます。
作者曰く、シンプルにパイナップルを作りたかったそうですが、
いざ作者の感性を通して素材にはたらきかけるときに
独特な造形表現に変換されて素材におとしこまれていて不思議な面白さがあります。
これは図書館に置く為の彫刻です。タイトルは『図書館司書』。
図書館の中で守られなくてはならない規律や静寂が上品に表現されています。
書物の形をしている頭ですが後頭部からは薔薇の花が咲いています。
取り入れた知識を自分というフィルターにかけて解釈、展開し世に解き放つ、ような印象を受けました。
このキノコ人の作品は、もし実現するのならば高さ3メートル程の躯体になり
雨や日差しを凌ぎたい人々の傘になります。
造形と着彩共に繊細な良い仕事ができました。
クラフト系ヴィジュアル系の一年生は以上のようなファインアート系の授業も履修しており色彩表現や造形表現の基礎を体験し、それぞれのデザインの道に出発していきます。今後の自分の専門性に役立てていただければ教職員としてとても幸いです。みなさまお疲れさまでした!!
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☆☆☆GOOD WORK~☆☆☆
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