絵画・紙・立体の修復技術を学ぶ修復保存コースの3年生。
今回も前期に行われた絵画修復の授業「テンペラ黄金背景(イタリア古典絵画)」の様子を紹介します。
前回は下地を磨き、ツルツルの画面を作りました。
まずは描く図案を下地に転写します。
次に金箔を貼る部分に赤茶色のボーロ(bolo)という下地を塗ります。
細かい部分には面相筆で丁寧に!
何層か塗り乾燥させ表面を整えたら、いよいよ金箔を貼っていきます!!
本物の黄金です!眩しい!!
今回はなんと純金を使用しました!
黄金の輝きに皆ドキドキです。
吐息で吹き飛ぶほど薄く、取り扱いには注意が必要です。
素手で触ると手にくっついちゃいます。
使用する分を切り分けて、刷毛に吸着させて貼っていきます。
そっと優しく…。
金箔はエタノール水だけで画面にピタッとくっつきます。
接着剤がいらないなんて不思議ですね。
貼った後は、表面を磨きます。
瑪瑙(メノウ)棒(先端に瑪瑙という宝石がついた棒)で磨くことで、
平滑で輝きのある黄金の画面に仕上げます!!
手が映り込んでいますね。
コツコツ磨きます。
輝く画面に、皆大興奮。
これで黄金背景の背景部分はほぼ完成です。
次回はテンペラ絵具で描画していきます!