【修復保存 3年】立体修復:仏像の修復

絵画・紙・立体作品の修復技術を学ぶ修復保存コースの3年生。
立体作品修復の授業では、前期から仏像の修復に取り組んでいます。

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今回はこちらの小さな仏像を修復します。

授業では仏像について学びます。
仏像は如来や菩薩、明王など、色々な種類があります。
また、日本では昔から仏像が作られているので、時代によって特徴が異なり、制作方法も様々。
基礎知識を学び、いよいよ修復にとり掛かります!

まずは撮影から。
修復前の状態がよくわかるように、様々な角度から撮影します。

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教室に簡易的なフォトブースをセッティング。

 

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撮影方法も勉強しました。

 

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小さなパーツも忘れずに撮影します。
こうした記録は大切な資料になります。

 

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しっかり撮影できました。

 

次は仏像の状態をチェックします。
仏像をよく観察し、構造や損傷箇所、どんな状態なのか調べます。
診察のようなイメージですね。

腕の部分が折れていたり、ところどころパーツが取れているようです。

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サイズもチェック。

 

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この仏像は一見黒っぽいのですが、所々金箔が見え隠れしています。
なんと元々は金色で、ろうそくなどの煤(すす)で黒くなってしまったようです。

観察の後、どういった修復を施すのか、修復内容を決めていきます。
今回は、仏像のクリーニングを行い、欠けているパーツを制作することになりました。

さっそく仏像を解体していきます。
この仏像は本体と光背、台座という大きく3つのパーツで構成されています。
解体することで、細部まで手入れができるようになります。

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再び組み立てることができるよう、蓮弁(れんべん)に番号をつけていきます。

 

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解体の前に、のりと和紙で剥がれや割れの応急処置を施します。
修復の処置中に壊れるのを防ぐためです。

 

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ゆっくりやさしく丁寧に、仏像本体から蓮弁を引き抜いていきます。
普段仏像に触れる機会がない分、とても緊張します。

 

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蓮弁をすべて外しました。
隠れていた部分からは金箔がよりはっきり見えますね!

仏像がどのように修復されのか、楽しみです。